東京は渋谷区に在住のお客様より

「数日前に水をこぼしてしまったので、内部を診断して欲しい」

というご相談を頂きました。

機種はMacBookProです。

　

数日前に水をこぼしたものの、操作には特に不具合は無いそうです。

しかし、やはり心配なので、診断して、必要に応じて修理等お願いしたいとのこと。

　

まずは電源を落とし、電源を切った状態でお渡し頂くようにお願いします。

水没後は、電源が入っていると大変危険です。

これはパソコンもスマホも同じです。

水没したら、即電源を切りましょう。

　

さて、お預かりしたMacBookProを開けて内部を確認。

MacBookProは裏側（底側）から開けます。

　

まずは最も大切なロジックボードを確認しますが、いきなり被害を発見。

既に腐食が始まっていました。

この腐食が進行すると、深刻な被害を及ぼすことがあります。

この段階で発見できて良かったです。

　

ロジックボードの一部が緑色になっています。

これが「腐食」の一種です。

金属に関して言えば、化学反応で溶解したり腐食生成物を生成します。

今回は緑ですが、腐食した対象によって色や状態は異なってきます。

身近なところで言えば、鉄などの錆（酸化）も腐食の一種です。

　

腐食した場合、程度が軽ければ、腐食した基板の修理で完了します。

程度がひどい場合は、基盤の交換となります。

当然、修理で済む方がコスト的に有利ですので、水没の際はお早めにご相談を。

今回は修理で対応できそうなので、まずはロジックボードを修理します。

　

そして、次にキーボード周りを診断します。

こちらは特に問題が無いようですので、今回はロジックボード修理だけで済みそうです。

修理の際は、徹底して清掃や水分の除去も併せて行ないます。

　

基板を修理後、再度組み上げて動作テストします。

特に問題ありません。

今回は、こぼしたのがミネラルウォーターだったのが幸いしました。

ジュースや酒類だと、糖分などの影響で被害が大きくなりがちです。

　

念のため、Apple Hardware Testなどの各種検査を行ない、問題が無いことを確認。

無事にオーナー様へ引き渡しできました。

　

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